ヨーロッパでは百年以上も前から羊毛入れのふとんが、健康ふとんとして使われています。
吸放湿性に優れており、適度な弾力性が得られます。
羊毛(ウール)ふとんの特徴
この形状が、優れた保温性、吸湿・発散性、弾力性を作り出しているのが特徴です。ウールは身体が発散する水分を吸収し、空気中に放湿させるので、夏の間も湿っぽい感じがありません。
またウールは湿気を与えると、自然に熱を出して温かくなります。眠っている間に人の汗を湿気として吸収し温かくなります。それに、何百万もの渦巻いたクリンプで構成されるウールは、自然のちぢれと弾力性に富みます。良質な羊毛(ウール)ふとんは、自然が生んだその独特な機能が生かされた寝具として快適な睡眠を提供します。
羊毛(ウール)ふとんに使用されているウールとは
また、近年ではキャメル(らくだ)の毛を使用したふとんもあります。
羊毛(ウール)ふとんの種類
敷きふとんでは、パッド式のものや二層・三層式でふとんの中芯にポリエステル又はウールの固わたを入れたふとんなどがあります。
また、ポリエステルとミックスしたものもあります。
羊毛(ウール)ふとんを購入する時の注意点
これらのマークは、品質を証明するマークです。
ふとんを選ぶ際には、品質表示や縫製の状態などを確認し、できるだけ臭いの少ないものをお選びください。
ウールは、原産国や収穫時期、洗い加工方法によって臭いの強弱がそれぞれ異なります。
羊毛(ウール)ふとんはどれぐらいの期間使えるのか
ウールは、その特性から使用している間に徐々にヘタリが生じますが、機能面はあまり変わりません。
しかし、3年位経ったら点検されることをお勧めします。
羊毛(ウール)ふとんの干し方
また、日干しは殺菌効果もあり、ヘタリを少なくする効果もありますので、日干しすることをお勧めします。日干しは、週に1回程度、片面2時間くらい、午前10時から午後3時までにカバー等を付けたまま干してください。
また、ふとんを取り込む際には、ふとんの表面を軽く手で払いホコリを取り除くようにし、強い”ふとんタタキ”はお避けください。
詰めものやふとん生地を傷める恐れがあります。
※ふとん日干しのコツ
- 週一回ほど
- 午前10時~午後3時の間
- 片面2時間
- カバーをかけて
- 取り込み時は強いタタキは避ける
買ったばかりの羊毛(ウール)ふとんが臭う場合は?
産地や収穫時期、洗いや加工方法等により、多少の違いがありますが全く無臭ということはありません。
ある程度の臭いはやむを得ません。また、使用中でも湿気を吸収してそのままにしておきますと、臭いが出ますので日干しをし乾燥させてください。
羊毛(ウール)ふとんから毛が出てきてしまう場合は?
しかし、吹き出し量が多い場合には、購入店又はメーカーにご相談ください。
羊毛(ウール)ふとんのクリーニング
ただし、クリーニングする場合には専門業者か、寝具専門店にご依頼ください。
ご家庭での水洗いは、ウォッシャブルと表示してある薄いもの以外はお避けください。
羊毛(ウール)ふとんの打ち直し
そのため、打ち直し加工をすることはできますが、その効果はあまり期待できません。
羊毛(ウール)ふとんからダニは発生するか?
しかし、家庭内にいるダニがふとんの表面に付着することがありますので、お部屋のお掃除やふとんの日干しなど普段の手入れをお勧めします。
羊毛(ウール)ふとんの長期収納方法
通気性がなく湿気が多い状態ですと、蒸れて臭いが発生したり、ウールの品質を損なうことがありますのでご注意ください。
また、保管中でもときどき日干しをして乾燥させてください。
なお、ふとん圧縮袋をご使用になる場合には、良く乾燥させてからお使いください。
※長期間保管の前に・・・
- 日干しでしっかり乾燥
- 汚れの除去
- 通気性のあるケース、布で包む
- 防虫剤
- 湿気のない場所に
羊毛(ウール)ふとんは健康に良い
したがって、体温調節機能が低い赤ちゃんにも最適です、また、冷え性や多汗症、リウマチの方や寝たきりの方にも大変良いふとんと言えます。
羊毛(ウール)ふとんは燃えにくい
そのため、羊毛(ウール)ふとんは、とても安全な寝具に数えられます。